昭和50年10月15日  前夜祭  入力者松本正宏


 いよいよ明日に教祖大祭、いや、金光大神祭りを向かえることになります。教祖金光大神様に一年間のおかげを蒙って参りました事をどのような形でお礼を申し上げることが出来るかと。もう本当に、興味で深々たるものがあるのです。これは度々の時にそう思う。そして本当に相済まんことだなあと。いつも相済まん事だなあと思います。
 それでいて、年々歳々いくらづつかは、のびてまあ、それだけ賑やかになっていく。これが限りなく続けられて行くことだと思うのです。信心は。今日、裏に控えておりましたらある方がお参りして見えられました。ここにお供えをしておられます、おビールのお供えを持って来てるんです。十箱お供えをしたいと思うておった。車に十箱積んだところが何かに引っ掛かって、どうしても十箱詰めれなくて八箱しかお供えが出来なかったというわけなんです。そん時に私はこれは私の実感ですけれどもね、そりゃ八箱の方がおかげを頂いたよと私は申しました。十とか百とか千とか万とかいうのは、もうこれは成就した事なんだ。もう、それまでなんだ。ね。けれども、八と言う事はよかばい。八箱じゃった事が私はおかげだったと思う。八の字はもう広がりに広がっていくのだ。いつもがそれがある。私はそれを本当に、心の中でこれはしもうた、二箱、二箱、十箱お供えするはずじゃったのが、八箱じゃったと。これはしもうたと。そしてこれだけ、そういう(?)のではなくてね、心から私はそれを思えるところに、私は限りなくこれからもおかげを頂いていけれる元があるように思うのです。その時点時点をありがたいと真に思えれるということなんです。ね。それでいて、もう、今も申しますように、つう一杯というのではない。いつもいうならば、腹はちごと申しますか、だから、もう、どんな美味しいものが来てもですよね、もう腹が一杯で食べられんと言う事が無いという事なんです。
 いつでも、美味しいものがあるというたら、なら、一つ頂こうかというて頂けれるような状態にいつもある。というてひもじいひもじいというのでもない。そういう私は一生でありたいと思います。本当に、年々歳々、ね、おかげを頂いて参っておりますけれども、やはりいつの場合でもいうならば、これで済んだとは思いませんという信心。ね。おかげを頂きまして、本当に相済まん事、一年間のお礼がね、これだけのことでは相すまん。これが実感。ね。ですから、いつも精進を怠るわけには参りません。いわゆるそういった、人力の限りを尽くす事が出来る。ね。それでいて、なら、また来年の教祖大祭には、去年の教祖大祭よりも、やはりましだということになります。今度の御大祭にはお弁当が600以上ですか、ですか、ね、ですから、いつもより百くらい多いわけでしょう。ね。ですから、それがどうぞ、あまりませんように、ね。おかげを頂かなければならん。いよいよ合楽次元活動の信心に便乗させて頂いて、神様と私共が信心共栄のおかげになってそういう働きになっていかなければならない。ね。来年はまた、弁当がなら、とにかくお弁当がここで千出来るようになったら、お弁当を出すのはもう止め様と私は思っております。けど、千まではやっぱお弁当つくりをさせてもらう。もう今年、今晩今日は、そのたった、百くらいな多さでしたけれども、やっぱり夕方それだけ、時間がいつもより遅かったというわけです。というようにやはり年々歳々おかげを蒙っておる。それでいつも相すまん、いや、去年よりも百も多かったけんよかったといったようなものでは決して無い。やはりこれで済んだとは思いません。何故って、一年間おかげを頂いて参りました、神様への御礼がこれで済んだとは思われないというところに信心の限りない向上があります。
 ね。どうぞ、今年はね、おビールを十箱お供えしようと思いよったけれども、二箱とうとう下ろしてきたと。はあ、それがおかげを頂いたと。もう、十箱だったらお終い。八箱であるというところにお供えする人も相すまんということになるでしょうし、私もまた八の字に広がりに広がっていくというものを感じますから、ね、本当にその時点であり難い、それのほうがおかげと思えれる。そういう信心が今後の合楽のいわば発展いわゆる進展に伴うてくるところの信心とはそういうようなもの。これで済んだとは思いません。教祖のご信心の御内容はいつもそれだと思う。肯定もなからなければ否定もない。いわゆるこれで済んだとは思わんという信心。が、限りなく続けられて限りなくいよいよ実意丁寧を極めなければならない。いよいよ謙虚にならなければなら無いという事であります。どうぞ。
 明日はまた、合楽次元活動に参画するという事は、私はこの御大祭なんかの時は一番参画させて頂かなければならんと同時に、その御深慮に添い奉るよいチャンスだと思います。隣近所の方達にもまた、神様を知らない方達にもお参りをさせて頂くというような働きを一つさせて頂かなければならないと思います。
                                     どうぞ